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(アヤ先生より)「玉子焼き」で学ぶたくさんのこと

20170823_コラム_アヤ先生

7月のテーマは「焼く」

20170823_コラム_アヤ先生

小学生の子どもたちは、お弁当の甘い玉子焼きと出汁巻き玉子2種類に挑戦です。

「玉子焼き」ってオーソドックスですけど、実は難しいんです。
火が入りやすいので、道具の使い方や、火の当て方や調整、タイミング全部のバランスがとれて、はじめておいしい玉子焼きができます。

玉子焼き鍋を温める

油をぬる (箸)

卵液を流し込む→広げる (おたま)

焼く

玉子を巻く (フライ返し)

油をぬる (箸)

以下、繰り返し

使う道具も玉子焼き鍋を含めて4種類の道具をどんどん使い回します。
この時に、「えーっと何使うんだっけ?」っと思っていると玉子がどんどん焼けて、焦げていきます。私は失敗も必要とは思いますが、子どもたちは私たちが思っている以上においしくつくりたいと考えています。
なので、はじめて「段取り」が必要ということを感覚的学んでいきます。

玉子が焦げずにおいしく焼くには
「流れを覚える」
「使う道具を用意して、使いやすい位置に置く」
「もう一度流れを確認をする」

子どもたちは必死に考えます。
玉子が焼けていく間にも火が少し怖かったり、「どうしよ、玉子が焼けちゃう」という不安もありながら必死に作るのです。
こういう時は焦ることがケガに繋がってしまうので、いつも「焦らないでいいよ」と声がけをしています。
仕上がった時の子どもたちの安心した顔や自信に満ちている顔はとっても素敵です。

いくら段取りが大切と伝えても、そもそも「段取り」ってなんだ?っということ。
いっぱい説明されるよりも実践でわかっていくのです。

あと、私が子どもたちから改めて学んだことは「素直にやる」ということです。
大人になるとついつい今までの経験からある程度推測し、せっかく教わる機会があるのに話半分にしてしまうという経験、みなさんもあると思います。

この玉子焼きを焼くときに、玉子の混ぜ方や火の当て方、返すタイミング、こと細かにやっていきます。それを子どもたちはそのまま表現してくれるので、びっくりするくらいおいしい出汁巻き玉子を焼くのです。

こんなにひとつひとつをきちんと進めていくと、難しい出汁巻き玉子も作れるんだと、教えている私自身が言うのもなんですが、おどろく時があるのです。
でも、これは「素直に言われたままを一度やってみる」ということなんだと思います。
基本の基本ですが、私は「もう一度立ち返ることは大切だよ」と言われたようなとてもいい機会となりました。

20170823_コラム_アヤ先生

(潮田)

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