イズミ先生より)集中連載③ 離乳食の進め方「今どんな『練習』させる?」

こんにちは。もぐもぐ子ども相談室の野村泉です。集中連載も最終回です!
「離乳食は栄養をとることより、食べることの練習段階」といつもお話していますが、最近そんな練習・ステップアップする大切さを身近に感じたことがあります。
昨年の話ですが、義父が病気で倒れ、2カ月の間食事をとれませんでした。
もちろん胃腸の負担を考えると、すぐには普通食には戻らないであろうと考えてはいましたが、それよりも口の筋肉のおとろえにより、たった1カ月食べなかっただけで飲み込むことすら難しくなったのです。
そして離乳食のステップと同じく、まずは飲み込む練習から始まったのでした。舌の動きの練習や歯の使い方を練習して(訓練に近いものでした)完全に普通食に戻るのに3カ月を要しました。
また、口から食べることができるようになると、次第に活気も出てきたのも覚えています。今ではすっかり食べられるようになっていますが、あらためて「食べること」の大切さを感じました。
進めることは焦らなくて大丈夫です。でもほんの少しづつでもステップアップして進めていくことが、舌や歯を上手に使う練習になるのです。そのステップアップするタイミングを、毎日の離乳食の時間でお子さんをよく観察し、見つけていきましょう。
判断となるポイントを改めてまとめましたので、参考にしてみてください。
離乳食初期始まり ~ ゴックン期

👶練習すること:飲み込む
<口の様子>
下の前歯の歯茎が固くなる。舌が前後に動く。
<固さ>
裏ごししたポタージュ。水分を減らすことで固さを調節してペースト状に。
<食べるときのポイント>
・食べ物を唇と舌を使って移動させて飲み込む練習をします。
・上半身を少し傾ける姿勢で飲み込みやすくします。
Check! 口を閉じて飲み込んでいるかな?
離乳食中期 ~ もぐもぐ期

👶練習すること:上あごに押し付けて飲み込む
<口の様子>
下の前歯が2本生える。舌を上下に動かすことができます。
<固さ>
ペースト状もしくは舌でつぶせる粒々のもの。絹ごし豆腐くらい。
3~5ミリ角の大きさで親指と人差し指で軽く挟んでつぶれるくらい。
<食べるときのポイント>
・ペースト状はそのまま飲み込んで形のあるものはつぶしてペースト状に。
口に入ってきたものの違いに応じて口の動かし方をかえて食べる練習です。
・押しつぶしながら食べるにはあごや舌の力が必要になるため、足の裏がしっかりつくような椅子に座らせましょう。
Check! 上下の唇がしっかり閉じて、口角が左右に引っ張られて薄い唇のように見えるかな?
離乳食後期 ~ カミカミ期

👶練習すること:歯茎でつぶす
<口の様子>
前歯が上下4本ずつに。舌が前後上下に加えて左右にも動かせるように。
<固さ>
歯茎でつぶせる固さ。熟したバナナくらい。
歯茎にのりやすい1×2cmくらいの大きさ。歯茎でつぶせる1~2mmの厚さのもの。
<食べるときのポイント>
・咀嚼の動きはできてもまだ歯茎でつぶせないものや繊維の多い食べ物は難しいので注意します。
・自分で食べるようになるので、手が届くテーブルに少し前傾する姿勢が取れるように椅子を調節します。
Check! 頬と口がよく動く。下あごが左右に動いて唇がねじれるように動いている。丸呑みしていないかな?
離乳食完了期 ~ パクパク期

👶練習すること:一口量を前歯でかじり取る
<口の様子>
前歯が上下4本とも生え奥歯が生え始める。舌は自在に動かせるように。
<固さ>
歯茎でつぶせなかったものも食べられる様に。肉団子の固さ。1㎝くらいの角切りのものから薄切りや乱切りなど形を変えて噛む力を練習しましょう。
<食べるときのポイント>
・手づかみ食べをさせて前歯でかじり取って歯を使う感覚を練習します。
・自分の手で食べるようになるのでまっすぐ座って肘がテーブルにつく高さに調節します。
Check! 頻繁に口の中を見て歯の状態を確認します。一口量を口に入れて食べられるかな?
いかがでしたか?
お子さんは、今はどの時期ですか?
奥歯が生えてないのに噛めない固さの食べ物が口にどんどん入っていくと飲み込んでしまう癖がついたり、逆に噛めるのにやわらかい食べ物ばかりだと噛む気がなくなることもあります。
進め方のタイミングはそれぞれ違います。離乳食の進め方では月齢は参考までに。大切なのは赤ちゃんに合わせて進めること。はじめはうまくいかなくても慣れさせていきましょう。焦らなくても大丈夫です。少し違うなと思ったら戻ったり進めたりして、赤ちゃんの様子をチェックしながら離乳食を進めていきましょう。
▶連載① おいしいスープを子どもごはんにアレンジ!
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野村泉(のむらいずみ)
栄養士・幼児食アドバイザー
病院内にて妊産婦・乳幼児の栄養指導に8年従事。小学館サイト「HugKum」に離乳食レシピを連載中。スタジオでは離乳食・幼児食講座に加え、料理教室補助・レシピ開発も担当。女児の母。
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